八幡野の家

静岡県伊東市, Japan
Photo © Koichi Torimura

計画地は火山の溶岩流が湾へと流れ込んでできた丘陵地にあり、地形そのままが残された敷地は北西から南東へと傾斜して7メートルもの高低差がある。北西の高い地盤から3メートルの床高さで計画すると南から東へと視界が開け湾を一望できる。さらに北側道路を挟んだ地山には雑木林が広がっている。北、東、南へと開けるこの眺望を最大限に活かすことが求められた。
そのため、建物を北西に寄せて平均地盤を高く設定し、地域の階数制限と高さ規制をクリアーしつつ眺望を確保することを考えた。敷地内で唯一道路と平坦に接続する北東の角をアプローチとして、そこから敷地の等高線に沿って緩い勾配の車路でガレージへと導く。ガレージは建築の地下となり基壇となる。車を趣味とするご主人の寝室を直上階でガレージに直結させ、またご主人の趣味である日本舞踊の舞台、舞踊の先生の控室兼客間、さらにピロティー部分を利用して別棟のように茶室を計画した。眺望が開ける最上階にはリビングダイニング、キッチン、水回り、その回遊動線の中に奥様の寝室を計画し、料理が趣味の奥様のキッチンへの動線に配慮した。ご夫婦それぞれが自分の時間を楽しめる別荘として計画した。
南東から北西へとなだらかに登る地形はできるだけ自然のまま残し、緑の丘として整備し、さらに南側の車路の擁壁を覆うように斜面を再生して緑化した。緑豊かな自然の丘陵の上に生えるように立ち上がる建築とすることで、床高さを確保するために敷地の高い位置に立ち上げた建物が突出しないことを意図した。アプローチ路は地形に沿った緩やかな緑道の坂道として、茶室前の庭園は地業で露出した溶岩石をそのまま景石とし、地山を活かした丘状の回遊路を設けるなど、自然の地形を活かすことで無理なく地域に溶け込ませている。
素晴らしい眺望を享受しつつ、敷地の特性を活かし自然のままの丘陵の表情を生み出すことで風景の一部となる、そんな計画を目指した。

Photo © Koichi Torimura
Photo © Koichi Torimura
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Jaar
2024
Projectstatus
Built

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