辻堂の家
コロナ禍以降、これまでと働き方が大きく変わり住宅の在り方にも変化が求められている。本件はフルタイムで働かれている共働きのご夫婦のための住宅であり、リモートワークが一般化するこれからの住まいの在り方としての模索でもある。
ご夫婦共にリモート会議を行う都合上、各々の閉じられた仕事用の個室が求められた。一方、家で働くことになるため家事と仕事を効率的に両立できる環境を整えることで時間の余裕が生まれ生活はより豊かなものになるだろう。そのための家のカタチはどのようなものになるのだろうか。
そこで、全体を「ワーキングゾーン」、「ファミリーゾーン」「プライベートゾーン」と大きく3つのゾーンに分けて考える。3つのゾーンを前面道路に平行に奥へ行くほどプライベート性を高めるように並べた。
「ワーキングゾーン」はより社会性の高い領域として手前に配置し、仕事部屋は前庭越しに街の空気を感じられるよりアクティブで社会性の高い空間として計画している。広々としたエントランスはパブリックな空気を引き込む小さなラウンジ機能を持たせている。
「ファミリーゾーン」は内外一体となって広がり、緑に包まれプライバシーを守られた家族にとっての憩いのスペースとして計画した。
「プライベートゾーン」は主寝室、将来2分割できる子供室、ウォークインクロゼット、さらに洗面脱衣、浴室とよりプライバシーを重視した空間をまとめている。
この3つのゾーンを一直線に貫く家事動線を縦断させている。時間や日によって過ごし方の変わる3つのゾーンはグリーンベルトを帯状に挟むことでゾーンごとの空気感と気分を切り替えることを意図している。一方で、3つのゾーンとは別軸で常に稼働する家事動線はその効率を考えて3つのゾーンを縦断させている。その結果〝E〟型平面の平屋の住宅となった。
3つの切妻屋根の平屋はそのゾーンごとの性質に合わせて周囲の2階建ての建物の窓からの視線を屋根の高さや庇によってコントロールしている。
雑然とした住宅街の中にひそやかに佇む住宅は職住近接の新しい在り方を〝E〟型プランとしてまとめ緑に包まれた家として昇華している。
- Jaar
- 2025
- Projectstatus
- Built















