鷺沼の家

神奈川, 日本

 施主が望んだな中庭を咀嚼し、南面の半層ずらしたルーフテラスに置き換えた。それにより北側のリビングにもテラス越しの光が注ぎ、室内は明るく、視覚的にも伸びやかとなっている。加えてその半層分のレベル差は、隣家からのプライバシーも確保している。エントランスから最も高いルーフテラスまで、場所ごとに高さが変化し、それぞれの空間が”箱”になっている。寝室の箱は、シックな色調の木製。水廻りはコンクリートでくるみ、湿気を押えつつ蓄熱をする。吊られた書斎は鉄板張りと鉄骨梁で補強されている。箱の性質に合わせて適材適所に色調や素材を選び、構造にも配慮している。それぞれの箱の窓からは、切り取られた緑や空、室内の風景が眺められる。閉じていながら、つながる気分が味わえる。

建築家
森清敏 + 川村奈津子 / MDS
2008

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