大岡山の家

東京, 日本
「前の庭」からエントランス、奥の庭へと視線が抜ける。
写真 © TOREAL / Koji Fujii

3つの庭でつくる距離感が豊かな環境をつくる
擁壁と住宅に四周囲まれた旗竿敷地。竿の部分を前庭と見立てた「前の庭」、擁壁を補完するために盛土した「奥の庭」、南から日差しを室内に取り入れるために設けた「南の庭」、これら3つの庭を残し、建物の平面形状をジグザクとした切妻屋根のチューブ状のボリュームを考えた。ジグザクの幅は場所によって異なり、家型のプロポーション、そして空間の雰囲気にも変化を与えている。

水回り、個室等、色のついた部分以外を緩やかに連続したパブリック的要素のスペースとし、吹き抜けを介して繋がる夏涼しい1階リビング、冬暖かい2階リビングは時と場合によって使い分けられる。

「前の庭」は前面道路からの距離もあいまって、奥にいくほどプライバシーが確保された緩衝帯となり、また建物が屈曲しているがゆえに、前庭からは内部の居住スペースは見えないが、一方で「奥の庭」までを見通すことができ、街に開かれ、今後、庭の樹木が大きく成長することで街に潤いを与えることだろう。

左側のパブリックリビングに続く エントランスから「奥の庭」を見る。
写真 © TOREAL / Koji Fujii
パブリックリビングを見る。エントランスに隣接し、開放的だが、プライバシーは守られている。
写真 © TOREAL / Koji Fujii
ファミリーリビングkara
写真 © TOREAL / Koji Fujii
パブリックリビングから「奥の庭」と続くダイニングを見る。左奥にキッチンがある。
写真 © MDS
キッチンからダイニング越しに「奥の庭」を見る。右奥にはエントランス。
写真 © TOREAL / Koji Fujii
Looking into the family living room from the entrance to the private room.
写真 © TOREAL / Koji Fujii
エントランスから「前の庭」を見る。
写真 © TOREAL / Koji Fujii
「奥の庭」からダイニング・キッチンを見る。
写真 © TOREAL / Koji Fujii
View of the entrance from the front garden.
写真 © MDS
建築家
森清敏 + 川村奈津子 / MDS
2019

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