たまプラーザの家

神奈川県横浜市, Japan
Photo © Koichi Torimura

祖母、両親からなる親世帯、娘夫婦と子供1人の子世帯による2世帯4世代住宅の計画である。新たに二世帯で住み始めることから、施主からは世帯間の生活時間や習慣のずれに配慮して玄関、水廻りをそれぞれ分離した計画が求められた。
敷地は歩車分離を掲げて整備された許容建蔽率40%、容積率80%の低層かつ低密度な閑静な住宅街にある。周囲のどの敷地も面積に余裕があり計画地も100坪と都市部では比較的広い区画割りがされている。建蔽率40%ということは建物が建たない空地が過半の60%もあるということである。つまり建物が建てられない空地の部分を如何に豊かに計画できるかが鍵となる。敷地は平行した南北二本の道路に挟まれていて北側の道路からは3.5m立ち上がって雛段状に造成されている。この南北二本の道路を繋ぐように敷地中央に街路を縦断させて、外部の空気をそのまま敷地内へ引き込むことにした。玄関や水廻りが別々になっていても2世帯4世代が一つの敷地で生活するからこそ生まれる生活の豊かさを積極的に捉えたいと考え、外と繋がった街路は適度な社会性を帯びて世帯間に自然な繋がりが生まれる場となり、世帯を飛び越えた家族の新たな枠組みが生まれることに期待した。
街路は雁行しながら時には広場が取り付いて広がったり、空間を絞って細い街路になったり、多様な風景を鏤めながら敷地を階段状に段々と縦断して南北の高低差を自然に吸収していく。街路には分棟で構成された住棟群が取り付き、さらに分棟した住棟同士は空中のブリッジで繋いで街路の連続性を損なわないように地上を開放している。
生活は街路に滲み出し、世帯の枠組みが溶け出して、現在では玄関を使わずに街路に面した掃き出し窓から各住棟へ頻繁な往来がなされている。おかずをお裾分けをしたり、子供が泣くと誰かがあやしに向かう。天気の良い日には街路にテーブルを出して食事会が始まる。街路が世帯を超えた家族の枠組みの契機となり、生き生きとしたアクティビティーを生み出している。

Photo © Koichi Torimura
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Ano
2013
Status do projeto
Built

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