JR卯之町駅
愛媛県西予市, 日本
まちと未来を繋ぐ駅
2015年、西予市では卯之町「はちのじ」まちづくり基本構想が立ち上がり、2017年PFI方式によるプロポーザルが行われ、われわれは事業(JR駅舎、駅前広場、物産館・郵便局を含む複合施設、JR跨線橋付替え、立体駐車場、情報案内板、無電柱化)の設計、一部施工と維持管理を向こう15年かけて行うSPC(特定目的会社)を組織しプロポーザルに挑み、採択を受けることができた。
地方都市の再開発は住民の理解も得にくく、問題点も少なくない。高齢化が加速する地方都市のコンパクトシティ化が必要と言われて久しいが、なかなか前に進まない現状がある。西予市はPFI事業を機に推進方向へと舵を切った。市庁舎、郵便局、複合施設、JR駅舎と、ワンストップに近いコンパクト化である。
その締めくくりとなるプロジェクトがJR卯之町駅舎である。
小さくても卯之町らしさを造形に活かしたいという意見を踏まえ、宇和盆地に点在する旧農家の客を迎え入れる門や応接間としての役割を果たしていた長屋門や、米処の宇和盆地の冬の風物詩の一つで、藁を茅葺のように積み重ねて乾燥貯蔵する生活の知恵であるわらぐろをイメージできる外観を計画し、さらに、できる限り西予市産の木材を使う。
オリンピック選手村ビレッジプラザ・日本の木材活用リレーで使われた材を含め、西予市産材ほぼ100%の駅舎となった。オリンピックから里帰りした木材は文字通りUターンしてきた訳である。卯之町駅舎は人も材料も西予市が受け入れるという未来へのメッセージを持った駅として生まれ変わった。
















