まんのう町琴南総合センター
香川県まんのう町, 日本
敷地はまんのう町美合地区の土器川上流域の山あいである。急峻な山あいを川が削り取り、溜まりが生まれ、丘のような平坦なところができ、そこに田が作られてきた。今回の敷地もそうした山あいに残るわずかな平坦な部分に建築をつくることになった。
香川県と徳島県の県境の4つの集落地区のコミュニティー施設として、また役場の出先施設として計画され、消防屯所、診療所、歯科検診、まんのう町役場出張所、和室、調理スペース、集会場、ワークショップルームがコンプレックスに集まっている。ときに葬儀もここで行われる。いわばワンストップの複合施設である。
過疎化が進んだこの地域には小学校はない。数名の小学生はバスで、数キロ離れた小学校に通っている。先人達は、いずれ小学校の建て替えに使ってもらいたいと「学校林」を植林した。その木は使われないまま管理されていたが、今回はその木を活用することになった。
「学校林」の木は、小学校になりたがっていたに違いない。その木を使ったこのコミュニティー施設が、山あいに活力を再び呼び起こすきっかけとなって欲しい。そして、子ども達の声が聞こえるような施設が完成した。















