ニセコ町民センター改修
北海道, Japan
- Architekten
- アトリエブンク
- Standort
- 北海道, Japan
- Jahr
- 2012
築34年を経過したコミュニティ施設の大規模改修である。既存部分と2箇所の増築部分からなる。既存部分の中心であるセンターホールや廊下などの共用部では、天井の気積をそのまま表出させることで、躯体が本来持っている空間の広がりを気付かせた。内部全体の床には地場の無垢材シラカバフローリングを敷き詰め、随所に地元家具作家による地場木材の家具を配置した。
外壁改修は外断熱工法とし、耐候性のある銀色のメッキ鋼板で建築全体を包み込んだ。外から見るとひとつの閉じた塊だが、内部では新旧の時間が混在し、視線が通り抜ける広がりのある空間を目指した。外断熱工法による閉じた壁をつくることで内部空間の豊かさを作り出す改修手法は、寒冷地におけるリノベーションのひとつのあり方ではないかと考えている。
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