SL&Aジャパン

印刷インキで世界トップシェアを誇るDICの東京・日本橋にあるグローバル本社ビルの建て替えに伴うオフィスのインテリアデザイン。
同社は新たな働き方のコンセプトとして、Universality（一般性）、Diversity（多様性）、Agility（敏捷性）を掲げ、グローバル本社にふさわしい社内コミュニケーションの活性化と多様な人材の働きやすさを考慮した、新たなワークプレイスを構築するプロジェクトに私たちはインテリアの設計者として参画しました。

新本社の顔となるエントランスでは、2層吹抜けとなった大空間の壁一面に、「DICらしさ」を視覚的に伝える格子の壁をデザインしました。日本の伝統色を、光と色によって表現したこのデザインは、日本橋という地域性と、日本建築に用いられる格子の意匠から着想を得たものであり、格子の奥に見え隠れする色と光を楽しみながら、訪れる人がDICのアイデンティティーを体感できる装置として機能しています。

一方、オフィスエリアは “Work@Everywhere” というコンセプトのもと、モビリティーとフレキシビリティーを両立させながら、モジュールを活用した設計によりオープンな空間を構築しました。働く人々がそれぞれに最適な場所を選ぶ自由を提供することで、旧オフィスの課題であった社員同士のコミュニケーションが自然と生まれる環境を実現しています。