上海ラインズ

Shanghai, China
写真 © YuMing Song

上海の黄浦河畔に建つ1 0階建てのこのツインタワーは、明快なセンターコア形式のオフイスビルである。センターコアからカーテンウォールの外壁までは9.7mものキャンティレバー構造であり、エントランスホールのガラス外壁は外周壁から3mセットバックした 位置にある。 インテリアデザイナーとして目指したのは、この建築の特徴を引き出し、さらにそれを強調したデザインにすることであった。 まずイメージしたのは、「小さな箱」の上に「大きな箱」が載っているシンプルな見え方である。カーテンウォールの外観は黒っぽい色になるので、センターコアの要素を白色でまとめることでコントラストをつくり出した。 次に、各部分に「線」の要素を一貫して用いることで統一感をつくり出した。カーテンウォールの外マリオンにより、立面には縦の線が数多く現れる。これを「強い線」と位置付け、その他の線を「中間の線」や「弱い線」としてまとめて行くことにした。

エントランスホールの照明のラインを外マリオンの「強い線」に接続させた。ガラス壁を超えて照明の線が連続することで「黒い箱」のボリューム感が強調された。
エントランスホールの高さ8.5mのガラス壁は、奥行き300mmのガラス方立てとその小口の30mm幅の構造用シールにより支持されている。ミニマルなディテールの反復により、透明感の高いガラス壁が構成された。これらガラス壁の要素を「中間の線」と位置付けた。

最後に「大きな黒い箱」を支えている「小さな白い箱」の表層を「弱い線」で覆った。「小さな白い箱」が負担するキャンティレバー構造の過酷さとは相反するような見え方を狙った。
白い大理石の表面に 30mmのピッチで溝を掘り、2000本を超える細い帯が集まってひとつの白いボリュームを構成しているように見せた。その帯の中間部分で高さが波打つように変化することで、(あたかも isseimiyake の pleats pleaseのような)ファブリックのような柔らかさをつくり出した。 これはモノトーンで透明なエントランスホールの空間に、有機的な要素を差し込む意図であり、オフィスワーカーたちの緊張を和らげる目的でもある。

夜の帳が下りる頃、2つの透明なエントランスホール越しに浮き上がってくる赤く染まった楊浦橋と共に、この地区には美しい光景がもたらされている。

写真 © YuMing Song
写真 © YuMing Song
写真 © YuMing Song
写真 © YuMing Song
建築家
SAKO建築設計工社
2022
プロジェクトステータス
竣工済
クライエント
中华企业股份有限公司
チーム
Principal architect: Keiichiro Sako
Interior Design
SAKO Architects

関連したプロジェクト 

  • Moos
    playze
  • Reiters Reserve Premium Suiten
    BEHF Architects
  • Erweiterung und Instandsetzung Hallenbad Altstetten
    MIYO Visualisierung
  • Neubau von fünf Einfamilienhäusern
    Bäumlin+John AG
  • The Forge in der 105 Sumner Street in London
    Kiefer Klimatechnik GmbH

Magazine 

SAKO Architects によるその他のプロジェクト 

金華キューブチューブ
Jinhua, China
天水スクエアズ
Tianshui, China
東京バーティカルレインボー
Tokyo, 日本
天津ループ
Tianjin, China
北京バンプス
Beijing, China