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東京都新宿区, 日本
写真 © Takumi Ota

敷地の南側に接する道路は、かつてこの一帯を蛇行して流れていた旧神田川の暗渠である。この自然河川は、治水の必要性もあり近代的な整備が行われ、若干位置を変えて南北に伸びる直線状の人工的な河川となった。代わりに元の河川は埋め立てられて細街路となり、周辺は宅地化された。見通しの効かない細切れの街路空間が連なる街並みは、身体に馴染むような感覚を覚え、近代化された街区とは異なる特徴と言える。本プロジェクトは、このようなエリアの一画の不定形な敷地における集合住宅の計画である。
敷地の輪郭をオフセットして平面の外形を決め、3方道路に囲まれた特性から、方向性を持たない井の字型の壁を設定した。これを一枚の壁で囲み、北東・南東に伸びた道路に対して壁を切断して角を取った。屋内から視線が抜けるように、また小さな広がりを得た外部スペースに植栽を植えて緑の街なみをつくり、各々の道路からのアイストップとした。
井の字型で作られた9マスの中心は共用部に、外部との繋がりが大きく、風や光を取り込みやすい4隅のマスは居室とした。各々の居室は、外部環境や方位等と対応するように、開口サイズや位置、仕上げを調整した。
共用部は、6種類の白色を用いて仕上げ、各階で自然光を取り込むことで、川霧の中にいるようなぼんやりと明るい空間を目指した。
1階共用部は、エントランスを兼ねたパブリックなスペースに、2階は小上がりに家具を設えたプライベート感のある室内的空間に、3階は5m超の天井高として、ルーフバルコニーへ繋がる開放的な吹き抜けとした。

写真 © Takumi Ota
写真 © Takumi Ota
写真 © Takumi Ota
写真 © Takumi Ota
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写真 © Takumi Ota
写真 © Takumi Ota
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写真 © Takumi Ota
写真 © Takumi Ota
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建築家
添田建築アトリエ/添田貴之
2024

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