小山の二世帯平屋
栃木県小山市, 日本
通り土間が家族を継ぐ
敷地内には築年数が80年ほどと思われる母屋を中心に、後に増築された2棟を加えて3棟が繋がってる。両親が住む母屋に息子夫婦が戻り、隣の一棟と合わせて二世帯住宅にして住み替えることとなり、母屋の中心にある8畳の和室一間だけを残してフルリノベーションした。
母屋には息子世帯、東側の増築棟に両親が移り、2棟の平屋の間を二世帯共有の通り土間にして、二世帯が繋がりながらも適当な距離感を共有することを計画の軸とした。
通り土間は、なるべく母屋の面影を残したいという息子さんの意向から、小割になっていた部屋の天井を残しながら、新しく計画したご両親の玄関まで繋ぐ様にした。結果、この住宅の歴史を断面的に横断する様な不思議な空間が生まれた。
玄関土間には縁台を用意し、リビングに変わった和室に直接アクセスできる様にして、本来既存の住宅が持っているフレキシビリティを継承。
北側のプライベートスペースは構造補強も相まって、大壁の表現とし白い抽象的な空間へと変換。ダイニングキッチンや西側の寝室、子供部屋の天井は小屋裏まで現しにして、この家の屋根の気積を感じれる様にして、新旧の空間が絡み合い、交差し、時には対峙する様相は、既存の建物の個性(特徴)を際立たせた。
このリノベーションは単なる復元ではなく、かと言って新築では実現できない新しい空間を勝ち得ることができた。彼らの新しい生活を支え、次の世代へと継承できればと思う。
- 建築家
- 納谷学/納谷建築設計事務所
- 年
- 2025
- プロジェクトステータス
- 竣工済
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Magazine
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Periphery as Method: On Architecture’s 'Dispositional Intelligence'
Guiomar Martín | 15.05.2026 -
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