Foto © Takuya Furusue

素木によって素地の間をつくる

豊田市内の大きな国道沿い、所謂ロードサイドの風景が広がる場所に建つ小さな治療院である。

ここでは1階床はベタ基礎による土間あらわし、2階床は構造面材としての杉無垢板パネルをそのまま使用。1階2階の天井はそのまま梁あらわしとして仕上げを省き、素地をそのままあらわすこととした。そして、それらの柱間には同じ見付の共材を差し込むことで、治療院の様々な什器や商品を並べる阿弥陀状の棚や、階段の踏面・蹴込板、ベンチ・カウンターなどの造作をつくっていった。
また、準防火地域という立地において、告示・認定の利用や、延焼ラインからの建具のセットバックによって、外壁は足場板に使う杉の無垢板30mmをモルダー加工もしていないスギ板張りとして、外部に面する建具は全て木製とした。

そういった小さな要素、そしてそれらの集合によってこの建物が素木の量塊となり、その量塊そのものがこの店舗の素地となることで、ここを定期的に訪れる患者やこの店舗の前を通る地域の住民と共に成長する「素木地の治療院」となるのでは無いかと考えた。

Foto © Takuya Furusue
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素木地の治療院

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Sede
愛知県豊田市, Japan
Anno
2016

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