アトリエブンク

1学年1クラスの小規模小学校である。豪雪地である沼田町は、1年の大半が雪で閉ざされる環境にあるため、内部での子どもたちの活動を重視した、コンパクトでありながら様々な居場所を持つ学校をつくることを目指した。

　南面する２階建ての教室部分以外は全て平屋とし、矩形平面の中に体育館と校舎を一体化した。南北方向に普通教室、「ひかりの原っぱ」、図書・PCスペース、体育館のゾーンをリニアに配列し、連続する奥行きの深い構成とした。これらを覆う屋根の高さと形状の変化により場所の個性をつくり、また体育館も大きな教室として扱った。