勝瀬の家

埼玉県ふじみ野市, Japan
Photo © Koichi Torimura

計画地は市街化調整区域内にあり、開発の手が入らず畑が多く残されており、広い区画の個人宅の手つかずの庭には樹齢何十年という大木が随所に自生している。血縁による地縁が残された地域で、敷地の境界を越えた平面的な広がりを見せる風景は、どこか懐かしささえ感じられる。
本計画はこの地に新たに転居する若いご夫婦のための住宅の計画である。陶芸作家の奥さんの創作活動のための工房を併設した住宅が要望された。工房は必然的に住居部分に比して小さなボリュームとなるが、工房が住居部分に従属するような主従関係のある建ち方ではなく、工房が全体の建ち方を引っ張るような構成にしたいと考えた。それは、地縁の強いこの地に新たに住処を構えることに、少なからず不安を感じていたご夫婦にとって、工房が住人のプロフィールとして地域との接点となり、地域に馴染んでいくことに期待を込めたからである。
母屋を、工房と等価のボリュームとして扱うために、リビング棟、ダイニング棟、水周り棟、個室棟に分節した。全体を等価のボリュームの集合体として再評価することで、住居部分と工房の主従関係を消去した。さらに、各ボリュームは地域性を意識した切り妻屋根の家型とすることで、強い自律性を与え、ボリュームの集合体としての視認性を高めている。
工房は道路に面して配置し、地域に開いた工房を巡る回遊動線を敷地内へ引き込んでいる。接点となる工房の開口からは作品棚が鑑賞できる程度に限定して、創作活動の集中力を高めることへも配慮した。地域との接点を持つことで創作活動にも新たな可能性を生み出せるのではないかと期待している。
居住部分は地域の緑を享受しつつも、プライバシーに配慮して家型のズレや隙間から内外が有機的に絡み合った空間を目指した。分棟配置で敷地全体に場面を与えて豊かな空間を生み出している。

Photo © Koichi Torimura
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År
2014
Projektstatus
Built

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